ガンは癌にあらず --春ウコン免疫賦活剤が制する成人病--

第2章

第2章 健康と病気は紙一重

     目  次
               
2.1. 癌などの成人病と診断されたら   
 (1)末期癌の第一選択肢は春ウコンの摂取
 (2) 春ウコンの用法用量(摂取方法)の概略
 (3)春ウコン継続摂取と再発のメルクマール(診断指標)
 (4)末期癌患者へのアジュバント療法(制癌剤・補助化学療法)の疑問
 (5)末期癌患者への手術の疑問
 (6)食品区分の春ウコン,力価と安定性

2.2. 健康を取り戻していた人の中での失敗例 
 (1) 制癌剤の怖さ
 (2) 完治したと錯覚
 (3) 誤診と錯覚
 (4) 医師の対応と普及
 (5)春ウコンとウコン(秋ウコン)の取り違え
 (6)再発したら正確に摂取

2.3. 健康体とは          
 (1) 体を広く見直してみては?
 (2) 免疫力低下,免疫力向上について
 (3) 健康体の図

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第2章 健康と病気は紙一重

 

2.1 癌などの成人病と診断されたら

 当初, 春ウコンの用法用量は手探りだった. これまで経験した29例以上の癌の事例に, 定量的に判断できる糖尿病などの多くの疾患情報が加わったので, 多面的な解析が容易になってきた. また, 第4章の試論での考察を経て, 次のような摂取方法(用法用量)を推奨できる, と現段階では考えている. なお, 本章の摂取量は体重60kgの成人を基準としている. 個々人の摂取量は, 当面, 体重と免疫状況を目安に決めることになる.

(1) 末期癌の第一選択肢は春ウコンの摂取
 繰り返しになるが, 「癌は静かな病気であり, 自覚症状が出たときには末期癌である」と良く言われる. 末期癌患者に残された選択肢は少ない. 制癌剤は末期癌に限らず, [血液のガンを除いて, 抗ガン剤治療によって癌を治癒する可能性は極めて小さい(p60)]1), [抗ガン剤治療によって癌の根治を目指すことはできない,奏効率p)ですら十分に達成することは困難(p86)]1), [多くのガンで延命効果を期待するのは困難(p88)]1)といわれているので, 現在の制癌剤に頼るわけにはいかない. よって, 癌と診断された時の第一選択肢は春ウコン摂取を直ぐに始めることと考えている. 多くの癌は春ウコンで症状が治まるので手術をする必要がなくなる.
 
 現代医学で治癒可能な癌もたくさんあると思う. しかし, 今の医療で命の限界まで引きずらず, ターミナルケアの余命を6ヶ月残して貰うと, 春ウコンで抑える余地が出てくる. 余命あと半年と言われた時には速やかに, 春ウコン法を試すことを勧めたい. 現在の医療で残された手段がないとされた人にとっては, 価値が大きい方法と考えている.

 摂取を止めると再発することがあるので完全治癒とは言えない. しかし, 春ウコンの摂取期間が長くなるに従い, 再発の可能性は大きく減少していく. 少なくともQOLを良好に保ち, 通常の日常生活が可能となる期間を数年以上の単位で延ばすことができるといえる. しかも, 手術を受けずに癌の症状が治まる. 臓器機能は全て保全されるので, 後遺症に悩まされることもない.

 専門家の間で春ウコン法の評価が定まれば, 癌や糖尿病などによる絶望的な患者の救済がこの方法により始まると考えている. しかし, 評価が一般的に定まっていない現在は, 春ウコンの有効性を理解できた場合に限り, 時間との競争を考えながらこれを選択することになる. 癌治療の困難さ, 治療法の選択肢の特質, 延命の見込みなど, 癌療法の限界についてかなり勉強をした人でないと, 春ウコン法を選択できないのは, 当然とも言える.

(2) 春ウコンの用法用量 (摂取方法)の概略
 一般的な医薬品と同様に, 摂取する春ウコンの用法用量は, 癌などの進行度,免疫力の状況,年齢と体重などで決まってくる. 確かな用法容量は, 数学モデルの完成を待つことになる(参照:4.3.2の4)). しかし, 用法容量の許容限度幅はかなり大きいので, ある程度の遵守事項を守って摂取すれば, 確実な効果を発揮する. 医師の経過観察を受けながら効果確認をしていくことになるが, [危険性の極めて少ない生薬]といえる. ターミナルケア中の末期癌患者で効果を確認してきた概略の摂取方法は表9となる.

表9 重篤な成人病の場合に推薦できそうな春ウコンの用法用量(壮年の場合)

画像の説明

イ)壮年以外は, 免疫細胞の状況(年齢など)を考慮する必要がある(参照:4.1.3の2)③).
ロ)春ウコン粉末・錠剤は沖縄N社製を使った時の目安であり, 商品の活性の優劣によって用法用量は変わる. 同社の錠剤製品の場合は0.1g/錠となる.

 効果と摂取量の間にオプティマム(最適値)があることから, 一日量を一度に摂取せずに3~5回以上, できるだけ均して服用すると効果が大きくなる(参照:4.1.3の2)). 一日量を適当量の水に溶かし, 喉の渇きを止める水代わりに一日中春ウコンを均して飲んでも良い. この方法でC型肝炎を速やかに抑えた例もある(参照:1.5 (2)). また, 摂取量を減らしても細分化して摂取することにより効果が上がるので, 均して摂取することを薦める.

 C型肝炎に限らず多くの疾患に共通する方法なので, 一回の摂取量は1g以下を目標に分割摂取することを勧めたい. 当然, 多少の個人差はあるので, 摂取量を加減する必要はある.

 春ウコンを摂取していても, 免疫力を下げるいろいろな要因[①寒さ, ②過労, ③不快感(ストレス), ④ビタミン不足など]が続くと, 癌からの回復直後はたちまち癌の再発が始まることを経験している. 回復当初はこれらの再発要因を極力避けることが肝要である(詳細は2.3). また, 患部を暖めることも, 治療効果向上の一助になることがある.

(3) 春ウコン継続摂取と再発のメルクマール(診断指標)
 経験全体を眺めてみると, [症状が治まっても, 癌などの病巣は短期間に簡単に消失するものではない]と言える. 特に, 治癒と診断された直後は, 抑えているだけで完全には治っていないので, 癌などの疾患の再発の様子をみながら, 継続摂取量を判断する必要があるので, 回復後は適量の春ウコンを摂り続けることが安全策である.

 また, 摂取中断後に疾患が再発までに要する期間は, 疾患の回復後に春ウコンをどのくらいの期間, 摂取し続けていたかの影響をかなり受ける. また, 再発したときに, 摂取を再開して回復させるまでに要する時間は, 初めてその疾患を抑えたときに要した時間より短期間で治まる.

 癌は1~4ヶ月で良くなる. 各種の検査では, 数mm以下の癌を確認することは困難であるので, この大きさ以下は完治したと診断される.しかし, 回復直後に春ウコンの摂取を中止すると, 3~数ヶ月で再発する. 癌と確認できない検知限界以下の小さな癌がたくさん残っていて, 春ウコン摂取中止と同時に増大し始めるようである. 自覚症状に関係なく, 癌の芽を極力に抑えることが望まれる. よって, 癌からの回復直後は,定期的な検査(癌マーカー,X線写真,CT,MRI,PET,細胞診,など)で頻繁に経過観察していくことが肝要である.

 一方, 医師の手を離れてターミナルケアに入った場合は, 自主判断で春ウコン法を実施し, 体調を取り戻した段階で医師の検査をうけて癌の状況を確認することである.

 治癒と診断された後の小さな異変の出現頻度やその強弱をみていると, 病原体(量)は, 減衰曲線を画いて減少している(参照:4.2.2の3)). 疾患を春ウコンで抑えることができるが, 完治させるには, 新しい手法の研究が必要である. また, 病原体や免疫レベルの分析法による診断と証明が必要となる.

 糖尿病の血糖値の下がり方は, 癌の治まっていった経過に極めて近い. また, 筆者Aの直腸癌らしき疾患の回復経過にも感覚的に極めて近い. 癌患者についても, 病原体の臨床データを数値的・経時的に測定できるようになれば, より客観的に経過を評価・判断することが可能になるであろう.

 メルクマールのある癌(例えば, 痛みが出る,出血する,排尿に苦労する,しこりができる,息苦しくなる,など)は, 注意深く観察していると自己診断も可能なので比較的対応が取りやすい. 自覚症状が出たら速やかに春ウコン摂取を再開し, 診察を受けて経過を観察することである. 自覚症状の出ない癌は, 安心できるようになるまで機器検査を継続する必要がある(参照:4.5).

(4) 末期癌患者へのアジュバント療法(制癌剤・補助化学療法)の疑問
 制癌剤などの治療を経てターミナルケアになった場合, 春ウコン摂取で医師から[寛解][治癒]と言われるように回復しても, 効果が低かった制癌剤治療には戻らないことが延命につながる. [最後を自宅で]と家に戻された患者が, 春ウコンを使って回復して検査を受けに行くと, 医者に[癌の消失をターミナルケア以前の制癌剤など治療の効果が出始めた]と錯覚されて, 治療を再開することがある. 制癌剤が効かないから自宅に戻された患者に, 同じ制癌剤が再び効き始めることはない. また, 癌からの回復後の体力は極めて低空飛行状態といえるので, 制癌剤などの治療には耐えられない(参照:4.5.8).

 もちろん, 制癌剤は大量に使用されているので, 癌の初期治療や手術後の全身治療として有効な例はたくさんあると思う. しかし, 制癌剤で急死した4例(参照:1.1.2)は春ウコンで治癒と診断される状況, または, 回復基調にあっただけに, 惜しまれる例となった.

 春ウコンを使って肺癌から回復後に健康体を保っていた患者(D氏)が, 完治させる目的でイレッサの治験に参加して40日後に急逝した. また, 回復途上の肺癌患者(E氏)がシスプラチン治療をうけて25日で急逝した. 同様なことが大腸癌(C氏)や膵臓癌(T氏)でも起きている. これらの事例は, 春ウコンでほとんど健康体を取り戻し, 日常生活や仕事ができる状態になった後に, 制癌剤治療を受けて亡くなった例である.

 これらは, 多くの事例を当たって比較検討したわけではないので, 一般的なことと言えるかどうかわからない. しかし, 癌から春ウコンにより回復した人たちに起こる, 制癌剤の作用の厳しさに驚いている. 完全に体力を回復していない体への制癌剤投与は, 免疫を大きく低下させるためか, 癌を再発して寿命を極端に縮めることが多いようである(4例中4例).  高齢者で体力が落ちてからの制癌剤投与は死に直結するのかも知れない(参照:4.5.8).

 狭い範囲の経験からの結論ではあるが, 老齢者や春ウコンで癌を抑えている程度に体力の落ちている人に制癌剤を使うときには, [短期間に限り, 減量して注意深く使用]する必要がある. 末期癌の患者が制癌剤に耐えることのできる体力に戻すには, 長期間の体力蓄積が必要だろう. よって, 抜本的な方法が確立するまでは制癌剤に頼らず, 春ウコンで抑え続けることが最善策といえる. 多くの制癌剤は, 免疫力を大きく下げるのでこのようなことが起こるのだろう.

(5) 末期癌患者への手術の疑問
 体力が残っている初期の癌を除いては, 手術が末期癌の悪化を加速するように見えるケースは多い. B氏と同室の直腸癌患者3人, Ⅹ氏と同室の膀胱癌患者2人とO氏以外にも, よく聞く話である(参照:1.1.2の(1)=B氏,(25)=X氏,(16)=O氏).

 その理由が明確ではないが, ①ウイルスやウイロイド・ライク(参照:4.2)を好気状態にすることが癌の活性化のトリガーとなる, ②体にメスを入れることがストレスとなり免疫力を著しく下げる, ③癌を傷つけたために病原体を全身に拡散させてしまい免疫低下の状況のなかで癌が一気に拡大する, ④HIF-1x)を活性化する, ⑤術後に[念のため]に使用する制癌剤が免疫力を大きく下げて癌の芽を活性化する, などが考えられる. これらが加速要因につながるのであろう.

 手術後の制癌剤の必要性は, 多くの症例から証明されているのだろう. しかし, 末期癌から回復した4例の場合, 例数は4と少ないが, 制癌剤を使わなかった方が延命できたのではないかと思える場面が全ての例で起こった. 一方, 初期の場合は, 癌を切除すると免疫系の攻撃力に余力ができ, これが残っている癌の芽を摘むことが, コーレー説(参照:4.1.2の6))の延長線上に考えられる. よって, 春ウコンを使用する場合に限らず, [念のため]の制癌剤治療の必要性を, もう一度検討することが, 今後の課題となるように思う.

(6) 食品区分の春ウコン,力価と安定性
 春ウコンの活性成分については未検討である. 一方, 『春うっちん』Ⓡ(仲善(株)製)の粉末製品と錠剤製品は, 重量当りの活性が極めて安定していることを実感している. 力価(活性の単位, ユニット)の表現をどのようにするかも未確定である. しかし, 同じ人が長期間摂取する場合も, 同一疾患を持った別人が体重当り同一量を摂取した場合も, 摂取量当りの効果は安定しており, 再現性もよい. ただ, 免疫の状況(年齢の影響など)を考慮する必要がある.

 春ウコンの活性が安定している理由は, 春ウコン製品は地中の根茎部を利用するので天候の影響が少なく, 日照時間や土の温度と養分を確保できれば品質は安定しているからである. 効力の変動があまりなさそうな点は安心材料である. よって, 癌のような重篤で変化の速い疾患でも, 摂取の用法用量を的確に確保すれば, 不安なく使用できる. 27例ではあるが, 多くの種類の癌に対して個人差がなく極めて高い治癒の再現性を示すことは, 製品の安定性をも同時に示している(参照:4.5.4と4.5.5).

 一方, 春ウコンは食品に区分されているので摂取の制約はなく, 現在は, 各自の判断に任されている. 他に治療手段がない場合には自己責任で試すことができる. 春ウコン法は, 副作用もきわめて少ないようなので, 特に重篤な疾患の場合に価値が大きい方法といえる. しかし, 今後, 医師が医薬として使用する場合には, 医薬品として精査して保証をする必要があるので, 本格的な臨床試験が求められることがあり得る.

 

2.2 健康を取り戻していた人の中での失敗例

(1) 制癌剤の怖さ
 医師の治療を受けている場合は, [医師の勧める治療薬:制癌剤]と[春ウコン]の選択は患者自身がすることになる. しかし, 春ウコンの効能が殆ど普及していないので, 医師の指示による手術,放射線療法,制癌剤治療が採用されることになるのは当然のことである. また, 治療法も尽きて治癒の見込みが全くなかった末期癌から春ウコンで救われても, 体調が良くなると, [自然治癒力はすごい],[自分だから治った],[癌は誤診だった]という[全能感を持ってしまう人]が多い. [自然治癒力(=免疫力)が衰えたから癌や成人病となり, 春ウコンの卓効にすがってやっと救われた]ことを忘れてしまう.

 手術や制癌剤治療を経てターミナルケアとなり, 春ウコンで体調を回復した患者が病院に再び検査を受けに行くと, 患者の回復を喜んだ医師は制癌剤治療を再開してしまうことが多い.

 以上のことを考えたとき, 医師も理解する「新しい治療法としての春ウコン法」を確立していくことが極めて重要なこととなる. そして, この書を含めて, 春ウコンの効能効果を普及することが多くの人命を救い, また, 多くの成人病患者の苦しみを軽減することになると思われる. 春ウコン以外にもたくさん解決策が今後は出てくるだろう. 春ウコンに限定せず, 日々草の葉の青汁, オリーブの葉の抽出物, ノニなどの多くの薬草との比較検討も興味深い.

(2) 完治したと錯覚 
 癌や成人病から春ウコンで回復すると, 身体は健康体と変わらないので, 前述したように「自分だから癌は治った」と自力で回復できたと思ってしまうことが多い. 大方の人は, 「免疫力が大幅に下がったから, 癌などの重大な疾患になった. 現在, 免疫力を元に戻す方法は殆んどない」, とは思わない. しかも, 春ウコンで簡単に癌から回復するので, 「自然治癒力はすごい」と錯覚する. 「自力が衰えたから病気になったのだ. 自力は, もはやその程度なのだ. 春ウコンの効力によって抑えているだけだ」と伝えても, 忘れられることが多い.

 癌と告知されて絶望的になったことすら忘れてしまう. 「自分が癌と判定されたことは誤診だった」と思うこともあり, また, 元気になるので「癌でなかった」と思いたくなるようだ. また, 「自分は癌でなかった」と錯覚してしまうこともある. 少ない例の中でも, 春ウコンで癌から回復すると癌を軽視してしまうケースを何回も経験した. 治癒の経過を冷静に記憶に残し, 摂取継続をしないと再発する. まさに, [のどもと過ぎれば熱さを忘れる]である.

 しかも, 春ウコン製品は, 見かけがあまりよくない黄色い粉末や錠剤である. 一般的な医薬品と比べると大きく見劣りし, 卓効があるようには見えない. 立派な箱に入っている薬ではないので, 不治と言われる病気の癌や成人病がこれで治まったとは思えないのだろう. そこに落とし穴がある.

 その結果, 癌であったにもかかわらず, D氏ほか何人かの例に見られるように春ウコンの服用を中止してしまう. 継続する人のほうが少なく, 再発して初めて自身の身体の疾患の状況を再認識することになる. しかし, 春ウコンで回復したにもかかわらず, 制癌剤を頼って亡くなってしまった例もある. 記憶力が身を守ることになる.

 症状は消えても, 春ウコンだけで病原体を完全に取り除き, 完治の状態にすることは簡単にはできないようである. また, 再発を抑えても, 潜在的な病巣は拡大するので得策ではない(参照:4.5.7). 前述したように, 病原体の量は減衰しているようだ(参照:4.2.2の3)). [完治までに何年必要か],[その判定は何でするのか]についての結論は未だ出ていない. しかし, 糖尿病については春ウコン摂取開始から3年後までの経過が出ているので, 癌についてもある程度の推測は可能である(参照:1.3(3)表6と図7,4.2.4の1)図19).

 また, 完治と言える状態に簡単にする方法は確立していないが, 経過の中に完治する方法のヒントがある. しかし, 方法確立には多くの研究をする必要がある. 方法が確立するまでは, 春ウコン法によって最悪の状態を当面は回避することである. また, 再発の初期段階で再発したことが簡単にわかるようなメルクマールを, 疾患別に開発することが極めて重要となる.

(3) 誤診と錯覚
 末期の肝臓癌から回復したG氏は, 疾患が末期癌とは考えなかった. 肝臓専門医の常識から見て「あり得ないことが起こった」ことになったが, 「末期肝臓癌からの回復などあるはずがない. 末期癌との診断が誤診だった」と判断してしまった. そして, 春ウコンの継続摂取を勧めたが, 継続して貰えなかった.

 本書のような出版物がなかったので, 専門家が納得するような十分な説明ができなかった. また, 専門知識が豊富な医師から見ると[誤診]との判断は当然のことである. この出版を機に, 今後, 癌と成人病についての原因と治療の論議が, 専門家の間で多面的に一層深まることを期待している.

(4) 医師の対応と普及
 良くなった癌患者をそのまま退院させた病院は, T大付属病院分院(東京都), K病院(千葉県鴨川市), H大付属病院(青森県弘前市)だけである. 一般的には, 癌が良くなってくると何ヶ月か前にした制癌剤治療が効いたと考えて制癌剤治療を再開し, 再び見込みがなくなるまで制癌剤治療が行われる.

 末期の癌患者が良くなっても, 医師に「春ウコンで良くなりました」と言いにくいようであり, 春ウコンでよくなったとの自覚もあまりない. また, その後の治療や診断を考える患者は医師との関係を大事にするので, 率直に意見交換ができるケースは少ないと聞く. たとえ医師に伝えても, 現在の治療法以外に癌を抑える方法があるとは考えないし, 一般的でない春ウコンを相手にして貰えないのは当然である.
癌に限らず, さまざまな疾患が春ウコンで治まっても, 「特別なことをしたか」と聞かれることはほとんど無い. 民間療法でよくなる癌患者がいても, 多分, 理由を聞かれることもなく[特異体質],[訳のわからない例外]と扱われてしまうだろう.

 春ウコン法の普及は, 医師の理解を得て確実に浸透することが望ましい. いくつかの施設が中心となって推進することも, ひとつの方法だろう. そのためには理論と実践の調和が重要となる. しかし, 実に簡単な方法なので, 実践が進んでしまうことも考えられる.

 一方, 癌の3大療法の限界から, 米国では[国立相補・代替医療センター(National Center of Complementary and Alternative Medicine)]を開設して, 探索と開発に力点を置いている. この流れのなかで, 数年前に米国NIHが「クルクミン(curcumin)プロジェクト6)」を大々的に取り上げたことがある. 秋ウコン(turmeric)の多消費地域のインドでは, 疫学的に見て癌の発生率が低いと言われていることが原点となったプロジェクトなのだろう. 秋ウコンは癌への活性が低いのでこのプロジェクトは終了したが, 新規な方法に対する米国の理解と動きは大変早いので, 春ウコンについて米国が先行することもあるだろう.

 春ウコンは, 世界中で[沖縄]だけに奇跡的に栽培され続けて残っていた. 当然, 疫学調査をするほどの使用量ではないので, 注目されていなかったと思われる. 米国の研究成果と当方の春ウコンの結果を詳細に比較検討することは楽しみであり, そこから今後の発展につながる重要項目が出てくるだろう.

(5) 春ウコンとウコン(秋ウコン)の取り違え
 RDさんの場合, 春ウコンで糖尿病が良くなったが, 治ったと思って摂取をやめてしまった. 3年後に再発したときには, 「以前, [ウコン]で良くなった」ことだけが頭にあり, ウコン(秋ウコン)を誤って購入して摂取し始めた. これでは糖尿病の悪化は止められず, インスリン治療に入ってしまった. 筆者らの経験では, ウコン(秋ウコン)とキョウオウ(春ウコン)の活性には大きな差異があり, 少なくとも癌や糖尿病に対して, 秋ウコンには春ウコンほどの効力がない. クルクミンの活性を良く知らないが, この信奉者が多いので, 販売員も「秋ウコンはクルクミン含有量が大きい」と推奨することが多い. 購入の際には取り違いのないように注意する必要がある.

(6) 再発したら正確に摂取
 1日量を分割し, 一定時間毎に摂ることは面倒である. しかし, 1日量を1度に摂取したのでは, 期待したほどの効果は得られない. 体調のメルクマール(指標)をしっかり管理しながら, 再発の兆しを感じたときは, 正確な一日量を5分割以上に細分化し, 時間間隔を守ってこまめに摂ることである.

 夜間の睡眠を考えて徐放(活性持続)型の製剤が望まれる.

 

2.3 健康体とは

 健康についての出版物は多い. 本書で改めて言うべきことは少ないが, 春ウコンと免疫に的を絞って, 筆者が心掛けているいくつかの留意事項を確認のために書いてみた.

(1) 体を広く見直してみては?
 生活習慣病を予防したり, よくしたりするには, 食べ物や運動をはじめとする生活習慣を変える努力は重要なことと思う. しかし, 春ウコンのようなもので抑えることのできる疾患は, 年齢が高くなるにしたがって起こってくる免疫低下が原因となっているようなので, 生活習慣病というより, 成人病の呼称の方が適当な名称と感じている. 春ウコンを摂取すれば, 従来どおりの生活習慣のままで疾患(癌,糖尿病,アレルギー,うつ,シェーグレン症候群など)が治まることを見ても, 成人病と言える.

 親から受け継いだと思われている体質, 症状, 病気の原因を一度はウイロイド・ライク (参照:4.2)と疑ってみる必要がある. 加齢と共に発症や進行するような病気については, 免疫力低下との関連で眺めてみて, 免疫力を上げて何処まで抑えられるかを検討する価値がある.
医学や薬学が進歩して, 症状対応, 臓器対応, 酵素対応などと精緻な議論がなされるようになり, テーラーメイド医療が本命視されるようになってきている. 精緻にミクロに見ていくことも極めて重要なことではあり, 高度先進医療はますます重要性を増して行くと考える.

 一方, 免疫力という自力の賦活化に頼ってみると, 存外, 多くの病気が春ウコンのような副作用の少ない生薬で簡単に同時並行的に抑えることができる. このように, 簡単なイージーオーダー医療(既製品医療)で済ませてしまうことも, 一つの方法であろう.

(2) 免疫力低下,免疫力向上について

1) 免疫力の向上
 春ウコンのように大きく免疫力を上げうる物質を摂取する以外に, 免疫力向上を少しずつ補足する方法がある. その方法を列記した.

  • ①体温を上げると免疫力が上がる.
    (a)温泉・長湯は免疫力向上に適している. 昔の漫画には, 老人というと[頭に濡れ手拭を乗せ, 風呂に浸かって赤い顔をして浪速節を唸っている絵]が出ていたが, これは免疫力向上の有効な手段であり, 成人病からの回避を自然に行っていた図なのかも知れない. 免疫力を上げて身体にある病原体を時々淘汰することは, 健康管理上もメリットがあり, 身体が本能的に要求していることなのだろう.
    (b)病気の時の発熱は, 免疫力を上げるための自己防衛策なのだろう. 老化が進むと, 風邪をひいても熱を出すエネルギーがなくなるという.
  • ②前向きのストレス(意欲的・積極的)は免疫力を上げる.
  • ③笑う. 笑顔を作る. ハーバード大の2000年より前の研究成果と聞いているが, [笑う(作り笑い, を含め)ことは免疫の指標を上げる]という.
  • ④春ウコンなどの免疫賦活物質を摂る.
  • ⑤ビタミン欠乏は避けたい.
  • ⑥適度な運動をして, 全身の血行を良くすることも補助となろう.
  • ⑦腸内細菌15)の善玉菌化も重要と言われている. オリゴ糖, 納豆などにより腸内細菌の善玉菌化を促して補助的に免疫力を上げることも有効であろう.

2) 免疫力の低下

  • ①体温の低下は免疫力を大きく下げる. 寒い所に長時間いると風邪をひく人は多い. [気温が低い],[体力を消耗して抵抗力が下がる],[風邪が流行る]とは同義語のようなものだろう.
    (a)[鼻風邪の人はいつも鼻風邪],[喉風邪の人はいつも喉風邪]と言うように, 個人別に同じ風邪をひくことが多い. 大部分の風邪は他人からうつるのではなく, [体温低下による免疫力低下と同時に, 自身の体の中にあるウイルスが動き出す]との見方をすることもできる.
    (b)免疫系がまだできていない新しいウイルス(例えば新型インフルエンザ)が体に入って来ると, 治るまでに長期間を要し, 症状も重い. 免疫系ができて, これが働き始めるまでの時間が必要となる.
    (c)[気温が低い冬は, 春ウコンを増量する]など, 寒さ対策の必要があろう. [平均気温が何度低ければ何%程度の春ウコンを増量]ということがわかってくると, 健康管理は楽になる.
    (d)[風邪は万病のもと]とよく言うが, [風邪が引き金となって免疫機能を低下させ, 万病の原因を助長し, 肺炎などを引き起こすことが多いこと]および[風邪をひくような寒い気候状況が免疫力を下げ, 全身に潜伏している病原(ウイルスやウイロイド・ライクなど)の芽が雨後の筍のように出てくること]の両面があるだろう. 万病が出る条件のときに先陣を切って出てくるのが風邪なのかも知れない.
  • ②過労は免疫力を下げる. 過労が多くの病の元凶となる. 癌もリュウマチも, 過労が引き金になることが多い.
  • ③後ろ向きのストレス(思い悩む, 憂い)は免疫力を大きく下げる. 退職と殆ど同時に, 認知症(アルツハイマー)となった例を見たことがある. 前向きのストレスが消えてしまったのか, 仕事を終えたことが後ろ向きのストレス(悩み)となったのかははっきりしないが, 免疫力が下がり脳関門へのバリアーをウイルスやウイロイド・ライク類が通ってしまったように思う. 癌の末期の脳腫瘍も, 免疫力が極端に下がった結果ではないかと推測している.
  • ④何もしなければ, 加齢によって確実に免疫は下がる.
  • ⑤栄養の偏りは避けたい.

(3) 健康体の図
 次に示す[図9]は, [癌=ウイルス説が正しい] ,[免疫系に細胞性免疫Th-1,液性免疫Th-2があり,自己免疫疾患がある] ,と考えていた時期に作成した図である.

 当初,春ウコンの効果を免疫で説明し,免疫を向上させる補助手段[樹状細胞]を認識してもらうには,都合の良い図であった.しかし,自己免疫疾患も春ウコンで治まってくると,多くの病気は免疫疾患であり,疾患原因はウイルスに近い挙動を示す感染体と考えるようになり,第4章の試論に到った現在は使っていない図である.

 最終的には,図9の左側半分にある[自己免疫疾患と液性免疫Th-2]は,右側半分にある[成人病系と細胞性免疫Th-1]に統合され,[樹状細胞が免疫を補強する]部分が残ると考えているが,当初は抑えることのできる疾患と免疫機構の全体の構成を理解してもらうのに役に立った.

(3) 健康体の図

画像の説明     
    図9  老化, 免疫, 遺伝子, ウイルスと健康

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